株式会社チームクリエーションスタッフブログ

チーム創りと人材育成の株式会社チームクリエーションスタッフのブログです

どこまで任せたら、主体的な人材が育つのか?

自ら考え、自分には何が求められているのかを把握し、そこに向けて目標や計画を立て、実行できる人を育てたい…経営者はもちろん、管理職や現場のリーダーはみな、こう感じています。

主体的に考え自分の力で実践できる人材は、組織やチームを強くするからです。

そして「言われたことしかできない新人」から「自分の力で考え、答えを出す」への成長過程で、いつまで経っても指示しか与えない育成方針ではダメなんだということは、きっともうすでにお分かりのことだと思います。

 

そうすると「じゃあ、仕事を任せれば、自分で考えるようになるはずだ」と思い、部下に仕事を丸投げしようとするケースが増えてきます。

「自由に考えてごらん」
「好きにやっていいんだよ」
「あなたに任せたよ」

こうした言葉はすごく魅力的にも思えるし、やる気も(最初は)上がるはずです。
でも実際には、考えて出してきた答えが上司の思惑と違うことも多いために、

「そうじゃない」
「でも、こうした方がいいよ」
「なんでそういう風に考えるの?」

という感じで、結局は任せていない、任せられないという状態に発展する。部下にも「任せるって言ったじゃん」のように不満を抱かせる結果になるだけのことはありませんか?

 

ここで「やっぱり任せられないなぁ」と感じるのは、部下を信じていないからという理由もあるかもしれませんが、それよりもおそらく「ゴールを明確にしないで」仕事を任せようとしているという状況が考えられます。

目指す場所は「ココ」なのだ、とはっきり目的や理念を伝えられているのか?「どこに向かって」自由に考えればいいのか?という指針まで部下に丸投げするから、上司の思惑とズレていってしまうんだと思うんです。

目指す場所や目的、ゴールは、上司と部下が共有する「枠」のようなものです。その枠の中でプロセスを「自由に」考えさせてあげる。枠をお互いが共有してはじめて、部下は正しい方向で考えられるのですよね。

 

例えば、とても単純な例ですが、「机の上は整理整頓しておく」というのをただ指示すると、「整理整頓された状態」の基準は人それぞれ異なってしまいます。

もしも言われたことしかできない新人さんだったら、何をどこに片付けるのか、どうなっている状態が整理整頓なのか、指針も手順も全てルールとして教え、指示をするやり方になるかもしれません。

主体的で自ら考え行動する人材に育てるために段階的に枠を作る方法を考えるなら、整理整頓する目的としてたとえば「お客様がいつ見ても”きれいなオフィスだ”と感じてもらえる状態を作る」というようなゴールを設定し、そのやり方や手段を自分で考えてもらう。

そして、部下が考え出したやり方と結果を見て、思惑と異なるような時には、「これは、お客様が見た時に”きれいだ”って思うのかな?」と導いてあげる。
これならゴールをベースにして段階的に「考える力を引き上げて」あげられますよね?単なる指示とも違います。

この時に、最初から自分の思惑と同じ答えを部下に求めるのはNGです。何事も踏むべきステップがあります。
それに場合によっては、多少自分の思惑や価値観と違っていても、ゴールさえ同じならば部下の考えを受け入れてもいいのでは?という風にも考えられます。

 

おそらく、企業や組織にある「理念」というのは、そこに属する人全てが指針にすべき「ゴール」なのだと思います。ただ、それが浸透しているかどうかは経営者の課題ではあるけれど(耳が痛い…)
同じように、自分が率いるチームにもやっぱりゴールや理念が必要で、それを基にして「考える力を養ってもらう」ことこそが育成だと思うのです。

組織やチームを強くするためにも。
リーダーであるあなた自身もきっと、そういう風に育ってきているはずだからです。

 

主体的に考える人材が育たないのは、ゴールがベースにないからかもしれません。

ゴールがあっても、それを伝えきれていないことも考えられますし、浸透させるためには「伝え続けて」いるかどうかも考えないといけない。

何よりも、あなたが率いているチームは「どこを目指したいのか」を、そもそもリーダーがしっかりと見定めているのか?は大前提です。

ここまで断言していると、私自身も課題がいっぱいです。
育成の考え方をリーダーに浸透させる課題も、自分自身のチームにひとつの目指すべき「枠」を共有するという課題も…

みなさんと同じように、私も悩みながら進んでいます。
越えるべきハードルが高くなればなるほど自分のつたなさや未熟さも実感するけれど、自ら考え、行動できる「先輩」の姿を見せることで、主体的な人材として私自身も一緒に育っていきたい。

そんな考えで人を育てることのできるチームを増やしていきます。