株式会社チームクリエーションスタッフブログ

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「自分らしさ(=性格)」の源泉をたどる

「自分の性格が嫌い」「自分はどうせこんな性格だから」というセリフを聞くことがあります。その言葉には「変えたいとは思っているけどどうしても変えられない」とか「変える方法がわからない」というニュアンスが込められているような気がしてなりません。

今となっては驚かれますが、私は20代半ば頃まで、我慢強く、自己主張をあまりしないタイプでした。自分の主張を通すよりも周囲との調和を大切にし、意見を引っ込めることで争いがなくなるのなら私の考えなんてどうでもいいと本気で思っていました。

すぐ謝る、すぐ人の考えを受け入れる、すぐ妥協する。思い返せば友人との関係や家族との関係も「自分の意見を飲み込むこと」で成り立っていたように思います。それが私の性格でした。自覚はまるでありませんでしたが。

この性格が変わっていくきっかけとなったのは、20代半ばに差し掛かるある時、父親に「もう私は子供じゃない」と初めて反発をした時でした。幼い頃から行動を束縛され、抑圧を受けて育ち、父に反発することは許されないと思っていましたが、その時はプチンと何かが切れて、初めて父に自分の意見を主張したんですね(笑)

あのときの父の顔が忘れられません。
驚きと少しの寂しさが滲んでいました。

こんな風にそれまで培ってきた自分の性格、といいますか、自分らしい考え方や行動は必ず変えられます。変えたいと本気で思うならば。父からの抑圧を跳ね除けて「自分の”こうしたい”を貫く」ことは、私にとっては大きな変化でした。でもそれはずっと「してはいけないことだ」と思い込んでいた。

…ん?なぜ「してはいけない」と思い込んでいたのでしょうか?
父親が怖かったから?叱られたり抑圧されるのを避けたかったから?
いえ、違います。
その先にはもっともっと深い「源泉」となる感情があったんです。


私は中学生の頃まで、喘息を患っていました。
小学生の頃は発作の頻度も高くて、夜中によく救急搬送されました。
治療や検査のために注射や点滴を何度も打たれ、それが怖くて仕方ありませんでしたが、言い出すことができませんでした。

「自分は親に迷惑をかけている」と思っていたからです。

夜中に発作を起こすと親にバレないように自室で窓をそっと開け、苦しい呼吸を外の空気を吸うことでやり過ごし、夜が明けるのを待ちました。
異変を察知した両親が部屋に来ることもありましたが、苦しさから解放される安心感とともに「またやってしまった」と自分を責めていたんですね。どうしてこんなに迷惑をかけてしまうんだろう?と。

「悲しませたくない、労力をかけたくない、心配させたくない、迷惑をかけたくない」という感情が、私を我慢強くさせ、意見を飲み込ませ、周囲との調和を優先し自己主張を抑えさせていた。

これが私の「自分らしさ」の源泉でした。
父から抑圧されていると感じていましたが、実は、自分で自分を抑圧していたということなんですね。ハタから見れば「そんなの思い込みだ」と感じますよね?でもその思い込みが自分の性格を作り出しているということです。


誰にでも、現在の行動や思考のパターンを作り出した原体験や源泉となる感情があります。これがきっかけとなって「自分らしさ=性格」が作り上げられます。それは抑圧や制限、つまり「こうしなくてはいけない」「こうしてはいけない」といった既成概念が基になっていて、変えることなんてできないと自分を思い込ませています。

我慢強さや調和を大切にする価値観は、強みでもあります。
ですが「苦しい」と感じることが増えてきたら、自分らしさ(性格)は、いつでも変えることができるんです。

この「変える」という表現はちょっと語弊があって、今までの自分らしさを”捨てる”のではなく、そうじゃない思考や行動もできるようになること。つまり、私の例で言えば「我慢強くもあるけれど、自己主張もできる」状態をいいます。

思考や行動の幅を広げること。これが成長ですよね?
そうなるためには自分の中にどんな既成概念があるのかを知らないといけません。

プライベートは仕事には関係ない…そう思うかもしれませんが、「自分らしさ」は時に、パフォーマンスを落とす要因にもなります。もっと自分を成長させるためにも、このあたりで「自分らしさ」の源泉をたどる旅をしてみませんか?


(伊藤)