株式会社チームクリエーションスタッフブログ

チーム創りと人材育成の株式会社チームクリエーションスタッフのブログです

強みを活かすチーム創りをしたいなら

リーダーやマネジメント職の方々と面談をしていると、どんな職場にしたいですか?という質問に「メンバーが楽しく働ける場所」という答えが返ってくることが多いです。

そして「楽しく」の中身はどんなだろう?どういう時に「楽しい」と感じるのだろう?という感じで深掘りをしていくと、「得意なことや好きなこと、その人の強みを活かせる状態」というところにたどり着きます。

それで、チーム作りの考え方のベースとして「人の強みをどう活かせるか?」という指標がひとつ出来上がっていきます。

 

あるお店に、販売力の高いメンバーがいました。

常に自分のベストを尽くし、自分の実績を更新していくという目標を立て、販売実績でチームの誰よりも貢献しています。

ところがそのメンバーは、「自分は誰よりも売っている。だから何をやっても自由だ」という姿勢が周囲に悪影響を及ぼすことも多く、社内のルールを独自のマイルールに変え、好き勝手な言動が見られる。

リーダーたちはこの部分に手を焼いていました。

もちろん、ここのリーダーたちも「強みを活かして楽しく働けるような職場を作りたい」と励んでおられる。

でも、販売力の高いそのメンバーの扱いに関しては、販売力の高さという強みはさておき、「まずルールをしっかり守ってほしい」「悪影響を及ぼすくらいなら、辞めてもらってもいい」と話しています。

 

その人の強みを活かすことよりは、その人の「弱みをなくす」ことの方に積極的に目が向いている気がします。

えっと…本当に作りたいチームはどっちなのだろう?と、私はそんな風に感じたんですよね。

 

そりゃ、販売力が高くて、さらにチームの輪を乱さず、周囲に良い影響を及ぼす人材なら「そういう人がチームにほしい」という気持ちになります。

でも、全部を満たせる人なんてどれだけいるでしょうか?

理想の人材でないから、人のできていないところを見て、切り捨てたり、諦めたりする…

そういうチームがあってももちろん良いのですが、それは決して「人の強みを活かすこと」を指針としているチームではないような気がします。

指針と行動や思いの矛盾が生じてしまって、お互い苦しいんじゃないかな。

 

ここのリーダーたちが本当に大切にしている価値観とは、強みを活かすことよりも「ルールを守って秩序を乱さない」こと。何よりも「協調性」をより重要と感じている、ということになるかもしれません。

その上で次に考えるべきは、それで本当にメンバーは「楽しく働ける」のか?ということです。

 

私たちはよく、お店をスポーツチームに例えることが多いのですが、エースストライカーにゴールキーパーも求めたいチームでしょうか?古田選手(古いか)のようなプレイングマネジャーを欲していますか?などの質問をすると「う~ん」と考え込むリーダーがほとんどです。

チーム内で強みを活かすとは、それぞれの役割をチームのために果たせる人を《育てて》いくことではないでしょうか。

 

人の強みを活かすチームを作るのなら、販売力の高いスタッフをしっかりと評価しつつ、それがどう、チームの貢献につながっているのかを説き、役割を果たすことで評価されているのだ、という実感を持たせることが大切。

本当は「できていないこと」に目を向けている暇なんてないはずです。

 

どんなチームを作るのか?は自由に決められます。どれが良い悪いではありません。

けれど目指すチームの姿が、自分たちが大切にしたい価値観とズレてしまっていたら、やっぱりうまくいかないのですね。

もちろん、メンバーだって付いてこれません。

 

何を大事にしたいのか?

どんな価値観をチームの軸とするのか?

この辺りから考えてみましょうか。

 

(伊藤)