株式会社チームクリエーションスタッフブログ

チーム創りと人材育成の株式会社チームクリエーションスタッフのブログです

前に進むために「止まる」という英断を

私はどちらかというと、つとめて物事を深く考えすぎないタイプです。

戦略、プロセス、後先、リスク…こういう部分を考えるのを端折ってすぐに行動してしまうのがいいところでもあり悪いところでもある、と自己分析しています。

そうすると、緻密に戦略を練って最大のリスクを想定し、最高の結果を最短で勝ち取るといった考えや価値観に触れる時「あぁ、ホント…敵わないな」って、思うんですよね。それが、一緒に事業を進めている仲間のうち、私以外のスタッフが持っている優れた能力だったりします。

おそらく昔だったらここで「絶対負けたくない!」と躍起になっていたはずです。自分にできないことなんて認めたくない、常になんでもできる自分じゃないと許せない、と思っていましたから「やってやる!」というパワーに変えて動き続けていました。負けず嫌いで苦手も克服。「できない」を「できる」にするまでひたすら努力、こんな感じだったと思います。

そうは言っても、走り始めたら周りを見ずに考えないで突き進むタイプ。だからやっぱりそのときは訪れます、頑張りすぎて燃え尽きる日という奴が。あれもこれもやらなきゃと考えるほど頭も手も動かない。いろいろ頑張ってきたのにいつの間にか「やりたい」が「やらなきゃいけない」に変わり身動きが取れなくなるという苦しさです。

振り返ってみると「ずっと一人で戦ってる」と勘違いしていたのかもしれません。だからいつも周囲に負けたくない、間違っていたくない、そのために動き続けていなければ…と感じていたのでしょうね。

 

でもどうあがいても動けないもんは動けない。
こういう時はどうしたらいいのでしょうか?

いろいろ試行錯誤した結果「こうなったら意地でも動かそうとしない」と決めて動かない努力をするのが一番早いことを学びました。中途半端に休んだりするから罪悪感が生まれたり、自己嫌悪になって余計に自分を苦しめていたのです。

もう徹底的に何もやらない。テレビもスマホも見ない、本も読まない、何も考えない、誰とも建設的な話をしない。「やらない、動かない」を徹底するのがこんなに難しいものなのだということも取り組んでみて初めて知りました。

その上で本当に小さなプラス要因を自分に課していきます。
例えば自分で自分をいたわる一言を呟いてみるとか、そういう小さな約束事を自分と交わすという感じです。

動かないと決め、自分をいたわる一言をつぶやくと決め、そういう「自分との約束を果たす」ことが増えていくと、気付いたらまた動き出せるようになります。それは一旦全てをゼロにした、つまり「何もしないというプロセス」を踏むという工程があったおかげだと今は確信を持っています。


もともとは進んで動けるタイプなのだから、いつだって動き出せるはずなのです。そういう自分だけは信じていいのではないかと思うのです。過去の自分がそれを証明してくれています。

だからこそストップがかかるときは、ちゃんと一時停止しないと事故に遭います。

徹底して動かないと決め、その約束をまず守る。自分との約束事を「果たせた」と感じられる時が、再び動き出していい時だとわかったのです。

《猪突猛進の感情派》と《緻密戦略の慎重派》は同じ土俵ではありません。
ついクセでそれを「負けず嫌い」などで片付けたくなるけれど、それって実はものすごく無意味です。それどころか自分で自分にブレーキをかけ続ける元凶にもなり得るということなのです。

一時停止、止まることを自分に許す。
にわかには信じがたいけれど、それすらも「前に進むためのステップ」なのです。

 

(伊藤)